海外旅行記

皆さんご無沙汰してスイマセン。ツイッターでも10日くらい前に「ヨーロッパへ海外旅行へ行く」みたいなこと言って、それで8月1日〜8月9日までの8日間ヨーロッパに行って参りました。具体的にヨーロッパのどこへ行ったかというと、イタリアの4都市+パリです。結構楽しかったです。全体的な感想を先に言うとイタリア4都市の文化水準に終始圧倒され、感動つーか脱帽しました。パリはおまけみたいなもんです(笑)。本当ならばもっと早くレビュー書きたかったけど、時差ボケやらなんやらで昨日一日グロッキーだったので、今日更新します。ホント申し訳ない。

前日談

こんな不況によくそんなところに行くお金があるよなぁとか言う人もいますが、まぁ割と安いツアー旅行ですし、それにこの旅行を企画したのはまたうちの親父なのです。親父の言い分は「これからの不況でもうそんなところに行けなくなる可能性が大だから今の内に行っておく」だそうです。
そうやってまた勝手に決めた訳なんですが、実はそのプランに障害が発生してしまった。父の仕事の日程と俺の試験の日程の都合で家族4人で行けるツアーがないのだ。しようがないので、親父と弟は7月最後の週にある「イギリス・フランス・イタリアツアー」(弟の希望もあったが)、そして俺と母で8月最初の週の「イタリア4都市+パリツアー」と2人づつばらばらに行ったわけである。どっち道そんなに値段は変わらないしね。

1日目(8月1日)

という訳で母と二人でイタリアの4都市+パリの旅を行くことになった。1日目は飛行機の中なので特に書くことは無し。10時間飛行機に乗らなきゃならない上に、時差の関係(東京とローマ・パリの時差はサマータイムありで-7時間)でずっと起きなきゃなんないから結構だるかった。とりあえずまず最初はアムステルダム経由でミラノに到着。無事に着いたのはよいものの…。
全然預けたはずのスーツケースが出てこない。ただでさえ眠いのに荷物待ちで2時間くらい待たされた。どうやらアムステルダムで荷物整理のコンピューターにトラブルがあった模様で、それで荷物が到着するのがかなり遅れているとのことだ。いやまぁこういうトラブルは起きえるのは充分承知だけど、俺にとっては荷物なんかより荷物待ちに費やした睡眠時間を削られた事に腹立たしさを覚えた。しかも、パジャマはそのスーツケースの中に置いていたので外着のまま寝なきゃならないという始末…。まぁそんなのお構いなしに熟睡したけど。

2日目(8月2日)

二日目はミラノ観光。眠気は睡眠薬でなんとかふっ飛ばしました。

まずはミラノ内に古くからある城の見学。名前は忘れた。時間の関係で中身は見学しませんでした。穴ぼこだらけになっているがこれは決して戦争で穴ぼこだらけになったり、のぞき穴とかではない。ガイドの話では城壁のレンガを張り替えるためにこの穴をつたって登るというのだ。

上はミラノのショッピングモールにある牡牛の床モザイク。牡牛の大切な所が穴ぼこになっているが、元からこうだったわけではない。「この牛の大切な所に踵を当てて一回転すると自分の願いがかなう」という言い伝えがあるらしい。そんなの迷信に決まっているわけだが、なんとなくSの気がわいてきたので俺もやってみた。何をお願いしたかって?留年しないことと卒研が希望通りにいくことだよ!!(まぁ卒研は一応希望の所に通ったから、一応これのおかげであるかな?w)

ここの目玉は何といってもミラノ大聖堂であろう。何がすごいかと言えば、写真を見ればわかる通り外見は色々と石像やらなんやら立っていて凝っているのが分かるが外だけではない。


これらは聖堂内にある床とステンドグラス。床は決してペイントではない、全て大理石である。そしてステンドグラスは絵が書いてあるけど、全てこれは聖書の内容。かなりこだわっています。更にこだわっているのはそこだけじゃなくて、このミラノ大聖堂自体上から見れば十字の形をしているというのだ。この聖堂が作られた時代はルネサンス。確かにこの時は色々とこだわった文化ですけど(←理系なのでルネサンスよく知らない(笑))、何かここまでこだわられると逆に聖堂に終始圧倒された気がします。

その次の日の三日目の予定地であるヴェネツィアに行く前にベローナという町に到着。これは知ってる人は知ってると思うけど、ここにはあの有名な「ロミオとジュリエット」のジュリエットの家があるのだ。つまりロミジュリは元々はイタリアにあった実話という事(作者のシェークスピアはイギリスの人間)。上はそのジュリエットの家のバルコニー。あそこでジュリエットが「ああロミオ、どうしてあなたはロミオなの?」とかビッチ発言してた事を思うとなんか笑えてくる。因みにジュリエットの庭にはジュリエット像があるが、これまた言い伝えで「ジュリエット像の胸を触れば恋が実る」とか何とか…。確かに俺も彼女欲しいけど、銅像相手でもそんな卑猥なことはできません!むしろ彼女出来なくなるわ!!
まぁそんなこんなでヴェニスに着いて一日目終了。まだ昨日のスーツケースは届きません。まだ外服で寝なきゃいけないようです。

3日目(8月3日)


3日目はヴェニス観光です。ことわざにヴェニスを見てから死ね」というものがあるように(ホントはヴェニスの部分がミラノだとかローマだとかという説もあるが…)、流石は水の都、水は汚かったけど街やその外観はとても美しかったです。皆さんも機会があったら一度は行ってみることをお勧めする。

ヴェニスにもミラノと同じくルネサン時代に設立された宮殿と聖堂があります(↑手前の回廊が宮殿、奥のドームが聖堂)。残念ながら中身はどちらも撮影禁止なので、中の写真はないので悪しからず。
宮殿は殆どが裁判所みたいなもので、法廷などの部屋は天井が高く壁や天井には色々と神や天使の絵が描かれて天国を表現している。しかしそれと対照的に牢獄は狭い上に暗く、勿論絵なんて全く描かれていない石の壁で囲まれており、窓も小さくヴェニスの街を一望する事も出来ず、衛生状態も最悪、まさに地獄です。しかもこの牢獄ルネサンス時代が終わった後も、かのムッツリーニムッソリーニが自分に反するものを投獄していたとか…。牢獄の壁にはいかにも近代に書かれた文字で落書きがありますが、これはその時の囚人が書いたもの。内容はイタリア語でよくわからなかったけど、大方ムッソリーニ批判だろう。
聖堂はミラノの方にあった大理石のモザイク床、上から見れば建物が十字型という特徴は共通ですが、ドームの内側には絵が描かれているのだ。よくあんな高い所に絵が書けたもんだ。絵は金が使われておりなんとなく神々しさを感じた。

その後は名物のゴンドラ乗り。乗る時は結構揺れたので以外に怖かった。特に船酔いしやすいやつは注意な。乗っている人間の体重をゴンドラの傾き具合の目分量で測り、バランスを取るように配置させる船頭はさすがプロである。でも細い水路をゴンドラに乗るのはやはりヴェニスならではのもの。ディズニーシーやイタリア村にもあるけどあんなのは偽物、やっぱり本物が一番です。

ヴェニスの露店や土産屋にはカーニバル用の仮面がたくさん置いてあった。知ってる人は分かると思うがヴェニスはゴンドラの他に仮面カーニバルも有名。このカーニバルがやるのは2月らしいのだが、時期外れでも土産品として普通に売っている。俺も興味半分で仮面を一つ買って見た。そういえば新紋章でもローロー倒した後に仮面をするかどうかのあれがあったような。
最後はまた次の目的地であるフィレンツェに向かい終了。やっと行方不明だったスーツケースが手元に戻ってきました。これでやっとパジャマで安眠できるというものである。

4日目(8月4日)


四日目はフィレンツェ観光。イタリアでも屈指の芸術都市です。ルネサンス時代はここでダ・ヴィンチミケランジェロラファエロといった巨匠たちが、ここで大作を描きあげたり作ったりしていました。上の写真はフィレンツェの高台から見下ろした街の風景。真ん中のドームがフィレンツェを代表する聖堂で、そのちょっと手前に城壁のようなものがあるがあれがウッフィッツィ美術館。
まずはウッフィッツィ美術館なるものに行った。知っている人は知っているかもしれないが、この美術館もフィレンツェを代表する美術館である。因みにこの言いにくい名前の「ウッフィッツィ」とはイタリア語で「オフィス」という意味。確かにニュアンスはそんな感じだもんな。ヴェニスと同じく美術館も聖堂も撮影禁止なので、また悪しからず。ここの美術館のガイドは色々と小ネタ(?)を知っているようで、ダ・ヴィンチの「受胎告知」の絵がだまし絵だったり、さらに誰かが描いた聖母マリアの笑みの口元に少しだけ歯がギラッと光らせているとか…、今でもあのマリア様の口元が頭から離れません。
その後聖堂にも行きました。特徴はヴェニスと同じく、天井絵、大理石の床と同じですが、こっちはこっちですごかった。しかもここは何となく建築様式に引き込まれたような気がするが、ここの設計をやったのは当時有名な数学者。理系の俺が引き込まれる訳だ。
その後はまた次の目的地であるローマへと直行。

5日目(8月5日)

五日目はいよいよイタリアの首都ローマ観光です。

午前中はバチカン(バカチンじゃないよ)に行って美術館とシスティーナ礼拝堂に行きました。上はサン・ピエトロ広場と聖堂。ここも中は撮影禁止なので(ry。
バチカン美術館は主に名画といったものはあまりなかったけど色々と著名なギリシャ彫刻があった。彫刻のモデルとなった神々の名前がマルスだとかアテナ、ミネルバだとかガイドに言われると、FE的な意味でニヤリと来る。まぁFEキャラの名前も大抵は神話からとっているわけなんですが。
因みに小ネタ、アテナとミネルバはどちらも「戦の女神」。ただ神話によって読み方が違い、ギリシャ神話では「アテナ」、ローマ神話では「ミネルバ」と呼ばれるだけで、一応同一人物である。つまりあの元祖赤い鎧の女竜騎士カタコト少女剣士のルーツは同じなのである。まぁ知っている人は知っているか。
で美術館見た後はシスティーナ礼拝堂に直行。壁にはミケランジェロが描いたあの有名な「最後の審判」が描かれてます。名前聞いてピンとこない人もいるかもしれないが、最初ミケランジェロがキリストとマリア以外の人物を全裸にして描いたので、これではいけないと別の画家がフンドシをつけまくって、そのせいでその画家がフンドシ画家と呼ばれるようになってしまった壁絵と説明すると分かるだろうな(笑)。そんなあまりにも有名なエピソードのせいで本物見た瞬間、感動と笑いが同時にこみあげて来てどうしたらいいのか分からなかったw。サン・ピエトロ聖堂は混んでたので行きませんでした。


午後の自由行動では古代ローマ帝国の遺跡であるフォロ・ロマーノコロッセオに行った。フォロ・ロマーノでは結構迷いまくった上に、丘に上がったり急な階段を上ったりでかなり足が疲れた。上がコロッセオ、下がフォロ・ロマーノ(一部)。

これはコロッセオの内部。下が迷路みたいになっているが、あそこから色々猛獣とか出て来てそれと戦う訳だ。FEでも闘技場の主が対戦相手に普通に強者揃えているからFE界最強という噂があるが、この時代も闘技場主は最強だったんだろうな(笑)。
遺跡群見た後はホテルに却って即刻寝ました。明日のパリ行きの飛行機の為に午前3時に起きなきゃならないもんで…。スペイン広場とか真実の口とかトレビの泉とか「ローマの休日」的な意味での観光名所がまだありましたけど、あんなのはどうでもいいです、偉い人にはわからないのです。(そもそもローマの休日見たことないし)
それと言い忘れてたが、イタリアは何故か日本語が達者な人が多くて、必死で英語しゃべってた俺涙目w。

6日目

六日目はイタリアを出てフランスの首都パリに行きます。さっきも言ったと思うが、今後の予定の都合上午前3時に起床し、そして6時発の飛行機に乗りパリへ行きます。今度はスーツケースはちゃんと届きました。因みに釈迦に説法かもしれないが、EU加盟国ならばヨーロッパの他の国に行こうが国内線扱いになるので、そこで一々入出国審査を受ける必要はないのだ。

という訳でパリに到着。午前中はざっとバスでパリ観光です。上は言わずと知れたエッフェル塔



午後はあの有名なルーブル美術館見学。もう解説するまでもない様なダ・ヴィンチの「モナ・リザ」や「ミロのヴィーナス」など、沢山の美術における傑作が展示されています。やっぱり何か本物はすごいですね。

因みにミロのビーナスなどのここに展示されているギリシャ彫刻や絵の殆どは、あのナポレオンが勝手にパクったとか。上はそんなナポレオンの戴冠式の絵(右の冠を掲げている奴がナポレオン)。このニュースを聞いてベートーベンがぶち切れて、彼にささげるはずだった交響曲第3番の表紙を破り捨て「英雄」とタイトル変更したのは有名な話。(俺はどちらかというと美術よりも音楽マニアです)
夜は名物のエスカルゴを頂きました。味付けすれば貝とあまり変わりがないのでおいしかったです。

7日目




今日もパリ観光。午前中は有名なベルサイユ宮殿に行きました。真ん中は鏡の回廊、下は庭。ここができたのはルネサンスよりずっと後ですが、ここはここでイタリアの聖堂とまた違った華やかな感じがしました。庭は入る事も出来るけど時間ないし、別料金がとられるので奥へは入りませんでした。


午後の自由行動ではまずノートルダム聖堂に行きました。ここはここでステンドグラスがなかなか素敵でした。しかし今までイタリアのミラノやヴェニスフィレンツェの大聖堂やシスティーナ礼拝堂といったところに行った後では、どうもここにあまり魅力を感じなかった。やっぱりイタリアはすごい。
その後はオルセーやオランジュリー美術館に行って、ルノワールやモネといった近代の巨匠の名作を見て参りました。撮影禁止なので(ry。ガイドの話ではこの時代になると写真と言うものが出始めたため絵はだんだんと廃れていき、その時代写真では表現しきれないものを絵にしようという経緯で、ルノワールやモネといった印象派の画家が出てきたとか。彼らの絵もルネサンス時代のイタリアの絵とはまた違って味があって深い絵でした。


夜はセーヌ川でディナー・クルージング。船の上でパリの夜景を見ながらディナーやワインを嗜みます。ワインをちょっと色々飲みすぎて二日酔いになった気がします(笑)。上はそんなクルージング中に取ったライトアップ中のエッフェル塔。夜になればこんな風にライトアップするだけでなく、定時になると5分間だけピカピカするのだ(下側の写真)。因みにエッフェル塔は終始並んでいたので上るのは諦めました。残念。

8日目・9日目

この日はただ帰る日。昨日ディナー・クルージングがあったけど、出発が10時だったのでゆっくり寝られて準備も出来ました。さっきも言ったけど時差が+7時間あるので実質一日かかって帰りました。当然あんな飛行機の中で寝られるはずがないので、帰ってきたら寝不足と時差ボケと疲れで結構だるかったです。