官房長〜〜〜っ!!

暫く音沙汰なしで申し訳ない。最近大学の方が課題やらレポートやらなんやらで忙しかったもので…。でも今は殆ど片付いて、これで色々と就活とか遊びに集中できます。
さて、今日は劇場版「相棒」の公開日。隠してたつもりはないんですが、私も相棒の一ファンなので是非とも見に行きたいところです。ツイッターでも呟いてたけど、予告編見ていると小野田官房長が殉職しそうな雰囲気だし…。でもクリスマスの時期には大学で3D映像制作の特別セミナーがあるし、公開初日二日は混みそうだし、見るのは年末かはたまたは年明けになりそうです。
とりあえず、前回ブログのハリーポッターと同じく、相棒を全く知らない人の為に相棒に関する基礎知識を教えたいと思います。余計なおせっかいだという人は見なくても結構です。詳しい人物の紹介やエピソードはwikipediaの「相棒の登場人物」を検索、人物の顔が見たい方はこちらを参照の事。

特命係

まず、相棒を見るにあたってこの言葉を知らないとどうしようもない。特命係とは一言で言うと警視庁にある部署の一つです。勿論架空の部署なので、実際に警視庁に行って「特命係ってありますか?」とか恥ずかしい質問はしない様に(笑)。名前だけ見るとかっこいいような気がするが、実はいつも暇してたり証拠品を返したりするなどの雑務をしたりする窓際部署、もっと言えば刑事部長は無くてもいいと思っている程だったりする。人数は現在、杉下右京と神戸尊の二人だけ。以前にも杉下右京の下には7人の部下がいたが、亀山薫を除き一週間ともたずに辞職した事もあってか特命係は「人材の墓場」とも揶揄されている。いつも暇して雑務をしている部署ではあるが、事件が起きると(特に右京が)許可なく出動して勝手に事件を捜査し解決していくのが主。
特命係誕生のきっかけは、テロ集団が外務大臣らを人質に取った事件から。その時警察庁官房長官の小野田公顕がSATの隊員を集め「緊急対策 特命係」を設立、その参謀として自分の部下の杉下右京をつかせた。最初は右京はテロ集団を諭し人質を順調に解放していったが、小野田が人質の外務大臣の外交会議が迫っているという事で右京が隊員に突入を命令するように言う。右京は最後まで反発し小野田から参謀解雇命令が下された上に、その突入で人質と隊員が数名死亡し、その全責任を右京に押し付けられてしまい彼は形骸化した特命係に縛られ続けられることに…。これが特命係の成り立ちと右京と小野田の訳ありな関係である。

人物

杉下右京(すぎしたうきょう)

本作の主人公。階級は警部。メガネをかけた見た目通り知的な人物だが、知的の度を越して彼の切れすぎる頭脳は天才といっても過言ではない程。その切れすぎる頭脳がゆえに周りから敬遠されることも結構多い。丁寧で冷静な物腰だが、相手の神経を逆なでする様な事や痛い所を自重せずいうタイプなので、他人が不快感を感じてしまう事も多々。口癖は「はい?」、「おやおや」、「一つだけ」、「迂闊でした」等。
前述したとおり勝手に捜査して事件を解決するため、トリオ・ザ・捜一(後述)からは煙たがられており、場合によっては刑事部長に呼び出され大目玉を食らったりするが、全く意に介さない。またその捜査も令状なしで住居に侵入したり、カマかけて犯人を自爆させたりとかなり強引。時には警察が隠ぺいしたくなるような事実でも自重せずに捜査するので、そういった場面では上から圧力をかけられ行動を制限されたりすることもあり、小野田とも対立したりもする。しかし彼はただ事件の真相が知りたいだけなので、犯人を捕まえたとしてもその手柄をそっくりそのまま捜査一課に譲渡し満足する事が多い。出世出来てもおかしくはない実力ではあるが、彼のその性格から上から良く思われていない事もあり、また彼自身出世には興味がないのでいつまでも出世しないでいる。
好物は紅茶で毎回必ずと言っていいほど飲む。ポットを高い所にもっていきそこからティーカップに紅茶を注ぐのが特徴(これは作法としては好ましくないらしいので、極力真似はしない事)。趣味はチェスや落語で、同じ落語好きの米沢守とは気が合う。宮部たまきという小料理屋を営む元妻がいる。何故離婚したかはお察しください。しかしそれでも毎回夜になると通っているようなので、夫婦(じゃないけど)仲は良い。小野田とも訳ありの関係ではあるが、たまに一緒に食事するなどそこまで仲が悪いという訳ではない。

神戸尊(かんべたける

本作の準主人公で右京の8人目(9人目だったりもする。詳しくは後述の陣川公平の項目を参照)の部下。階級は警部補。見た目から言ってエリートタイプの青年で、キザな言動も目立つ。性格はクールでトリオ・ザ・捜一刑事部長の嫌味もそつなくかわすが、杉下右京の相手の神経を逆なでするような言動には流石に熱くなり、右京と互いの痛い所をつきあう口論を繰り広げるのがお約束。もちろん結果は一枚も二枚も上手の右京にやり込められたり、置いてけぼりにされたりして勝った事はなく、最終的にはムキになる。
元々は警察庁の警視でキャリア街道まっしぐらだったが、どういう訳か小野田の計らいで特命係へ異動、階級も2階級落とされる。理由は「顔認証システム」の司令官と副司令に右京と尊をつかせるつもりだったらしいが、そこで事件(というか不祥事)が起きてしまい、尊はその事に何か引っかかりを思ったのか特命係で右京の部下になる道を歩む。
右京と違ってミネラルウォーターを常備し、飲料している。チェスも趣味であり右京と手合わせしたり(結果はお察しください)、コンピューターでチェスをやったりしている。車の運転がやや粗い。独身で恋人とかいたりするが、過去に破局している。大河内監察官とは昔からの古い付き合いらしい。警察官ではあるが死体を見るのが大の苦手で、写真やフィクションの映画でもハンカチで口を押さえて吐き気を催し、目をそむけ額には汗が噴き出たりもする。トリオ・ザ・捜一からは「かんべソン」と呼ばれているが、そのたびに「たけるです」と訂正している。

伊丹憲一(いたみけんいち)

捜査一課(殺人・事故・傷害等を担当する部署)の中年の刑事。階級は巡査部長。どちらかというと怒りっぽい性格で、特命係が動くと露骨に嫌悪感を示す。口も悪い方だが、一応上下関係の礼儀はあり階級が上の右京や尊、陣川らには(嫌みまじりだが)敬語で話している。また独自の正義感も持ち合わせており、殺人が絡む警察上層部の隠ぺいには腹を立てて特命係に情報を与えたりすることもある。
亀山薫(後述)とは捜査一課時代からの同僚兼ライバルで、彼が特命係についてからは何かと絡んでくるのがお約束。その時の「特命係の亀山ぁ〜!」は本作での恒例セリフの一つ。バリエーションもいくつかあるので、興味のある人はSeason7中盤までの作品を見るとよい。そこからたまに言い合いやちょっとした喧嘩に発展するが、これはケンカするほど仲が良いだけ。
後述する三浦信輔と芹沢慶二の二人と合わせてトリオ・ザ・捜一(一課)と呼ばれる。この中では独身。

三浦信輔(みうらしんすけ)

トリオ・ザ・捜一の壮年の刑事。階級は巡査部長。伊丹と対照的に物腰は穏やかで丁寧な口調で話すが、特命係を邪険にしているのは同じ。彼の場合は亀山ではなく主に右京に絡んでくる。ただその時の口調は尊敬50%、嫌味50%である。既婚者。最初のシーズンでは芹沢がおらず、伊丹とのコンビだった。最近のシーズンでは現場を伊丹と芹沢に任せ、デスクワークや警視庁内での取り調べが多い。

芹沢慶二(せりざわけいじ)

トリオ・ザ・捜一の青年の刑事。階級は巡査。性格は人懐っこく、伊丹や三浦と違い特命係を疎ましく思っていない。捜一の情報をうっかりしゃべってしまい、伊丹と三浦にとがめられることも多々。また亀山がいた時代では亀山の後輩という事もあり、しょっちゅう捕まってはしゃべることを強要されていた事も。意外と喧嘩っ早く、犯人ともめて問題沙汰になったこともしばしばある。恋人がいる。

米沢守(よねざわまもる)

鑑識課(事件の証拠を取り扱い、指紋採取や大まかな死因や死亡推定時刻等を特定する部署)の中年の課員。メガネをかけた小太りの男でオタクを思わせる風貌だが、本当にオタクである。右京の趣味でもある落語を始めとして、女子アナやゲーム、漫画、パソコン、電車等何でもござれの超がつく程のオタクである。
右京とは落語で趣味が合う以外にも何かと右京を気に入っており、事件の情報を提供している。そのため芹沢と同様、伊丹や三浦にとがめられている。因みに彼曰く「この時のスリルと後ろめたさが病みつきになってる」と言ってるので、意外とMなのかも…。
既婚者ではあるが女房に逃げられた。理由?お察しください。意外と人気も高く、彼のスピンオフ映画も去年公開された。

角田六郎(かくたろくろう)

組織犯罪対策5課(主に麻薬がらみのグループを担当する部署)の中年の課長。階級は警視。黒ぶち眼鏡に、NHKわくわくさんに何となく似た感じの男性。性格は明るくさばけており、米沢程ではないが右京らを気に入っている。
特命係の部屋は角田課長の5課の部署の隣にちんまりとあり、そのため実質彼が特命係の面倒見役とも言っていい立場になっている。よく特命係の部屋に来て、コーヒーを飲んだり雑談をしたりする。その際には「暇か?」というのがお決まりだが、どう見てもその彼が一番暇そうに見えるのは言ってはいけない。因みにその雑談内容がいつも右京の事件解決のヒントになったりするので、一応活躍はしている…のか?
米沢と同じく殺人がらみでなければ、特命係に犯人のデータや内偵中(物証はないが犯行の可能性が極めて高い者を調査する事)の人物の情報を提供してくれたりする。また右京らを麻薬がらみの集団を一斉逮捕する際に同行させている事も多い。既婚者で息子がいるとの事。

宮部たまき(みやべたまき)

小料理屋「花の里」を営んでいる歳相応の女性。右京の元妻。性格は穏やかで誰に対しても優しく接している。右京とわかれた理由はお察しください。彼女曰く「頑固で不器用で天邪鬼な所に惚れ、頑固で不器用で天邪鬼な所が原因で別れた」だそうである。
離婚はしていないが一方で右京のよき理解者でもあり、彼が行き詰った時には励まして彼の心の支えともなっている。逆に右京の他人の神経を逆なでするような発言を唯一そつなく受け流す人物であり、地味に右京の苦手な人物でもあったりする。よく映画や展覧会、落語、音楽鑑賞会などで右京と一緒に行くので仲は良い。
米沢程ではないが彼女も結構幅広い知識を持っており、角田課長と同じく彼女の知識や何気ない言動もまた右京にヒントを与えることが多い。

内村完爾(うちむらかんじ)

捜査一課、鑑識課を管轄する刑事部の部長。階級は警視長。七三分けとメガネが特徴の壮年の男性。険しい表情からわかるように、性格は厳格かつかなり頑固。しょっちゅう事件に首を突っ込む右京らをトリオ・ザ・捜一以上に疎ましく思っており、毎回部長室に呼び出して怒鳴りつけているのがお約束。特命係を毎回のように怒鳴りつけているが、それでも謹慎処分にはせず(もっとも処分しても勝手に動くので意味はないのもあるが)大目に見て許すことも多いので、実は特命係をひそかに気に入ってたりする。ツンデレじゃないぞ。
また警察が絡んでいる可能性がある事件は(上の圧力もあるが)保身のためかとことん隠ぺいするので器の小さい言動もする事もあり、その時は流石のトリオ・ザ・捜一もついていけなかったりする。腰巾着に中園照生(なかぞのてるお)という参事官(警視正)がおり、いつも不祥事の会見をやらされている。彼もまた特命係を疎ましく思ってるが、内村刑事部長に必ずしも賛同という訳ではなく特命係に情報を与えることも少なくない。

大河内春樹(おおこうちはるき)

警視庁の監察官。階級は警視。メガネをかけたインテリ系の男性。言動も性格も冷静だが、意外とカッカしやすい一面も。
監察官は警官の中で警官であるまじき行動に出た人物を処罰したり、そうしないように監察する人間。勿論、特命係がその対象になることは多い。彼自身は右京を疎ましくも思っており一方で実力も認めているので、どちらかというと特命係に対しては中立の見解を抱いている。イライラすると常備している錠剤を飲まず噛んで食べているため「ピルイーター」というニックネームがある。実はこの錠剤はラムネ菓子。本当に錠剤だったら大事なので真似しないように。
神戸尊とは何やら深い関わりがあるようだが、詳しい関係は不明。何かと尊を気に欠けている節がある。

陣川公平(じんかわこうへい)

捜査一課の経理を担当する刑事。階級は警部補。正義感が人一倍強い性格だが、どこか抜けててずれている。アパートの部屋の壁一面には指名手配犯のポスターが貼られており、そのためかポスターの犯人の顔を暗記しているという特技(?)がある。本来は経理なので事件の本質には関わりはないはずだが、ポスターの指名手配犯と顔つきが似ていることで何度も誤認逮捕してしまっている。
その様な問題があった為、特命係に追いやられるがここでもまた問題を起こして、結局は捜一の経理に落ち着く。このような経歴があることから「特命係第三の男」という異名(?)があり、特命係を出てからも何かと特命係を事件に巻き込ませている。酒に酔うと人格がガラッと変わり、また惚れた女性が犯人だったというジンクスが存在する。

亀山薫(かめやまかおる)

特命係で長年杉下の下にいた相棒。階級は巡査部長。スポーツマン刈りの髪型と体力型の体型、ウグイス色のジャケットが特徴の体育系刑事。頭脳の右京と対照的に彼は体力という相方の定番ではあるが、実は体力だけがウリで運動神経は右京の方が良いというのは秘密。正義感が強くお人よしだが、そのお人よしが仇となって事件が難航する事も多々ある。注意力も散漫な部分もありよく右京に指摘される上に、そのせいで何回も犯人に出し抜かれたり逆につかまったりする。
特命係に異動(というか左遷)させられた理由は、捜一の刑事なのに逆に犯人の人質になったから。最初は右京に反発する事もあったが、次第に打ち解け彼のよきパートナーとなる。奥寺美和子(おくでらみわこ)という恋人がいるが、なんやかんやあり中盤で見事入籍する。伊丹とは捜査一課時代から顔を合わせるたび言いあっているライバルだが、ときには協力もする親友でもある。
上述した注意力散漫な性格のせいか事件に巻き込まれやすく、よく人質になったり大けがしたりする。また彼だけでなく、彼の親友や知人も事件に巻き込まれやすいというジンクスがあり、場合によっては殺人犯になったり殺害されてしまったりする。しかしそういった事件を右京と解決していったことで、精神的にも成長していった。
東南アジアにある国(勿論架空)で支援活動している友人が、外交政府の陰謀により殺害される。その彼の意思をくみ警官をやめ、現在はその国へ妻の美和子とともに向かう。

小野田公顕(おのだこうけん)

警察庁の高官で官房長の年配の男。階級は警視監。右京の元上司でもあり、現在の特命係を作った元凶ともいえる男。基本的に穏やかな物腰で右京らとも快く接し事件の情報も与えたりしているが、警察の威厳を揺るがしかねない事件は隠蔽し右京と対立する際に冷徹な言動もするなど、腹の底が見えない男。前述した特命係の成り立ちもあってか、右京と小野田の間には他人が立ち入り様がない関係がある。
よく右京と食事に行ってるのでそこまで仲は悪くは無いが、その時の会話は十中八九ぎすぎすしていて食事がまずくなること間違いなしである。また彼は右京を気に入っており特命係を潰そうとする内村刑事部長を諭したり、右京と対立する時には「お前とは対立したくはない」と言っている程。
最新シリーズSeason9では彼が出る事は無く、映画で右京が「官房長〜〜〜っ!!」とか叫んでいることからすると…。